レビュー詳細

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アクション 2019年 11月 11日 12401
こんなに没頭出来るゲームは滅多に無い
(Updated: 2020年 10月 17日)
コンプ難易度 
 
2.0
.
まず、トロフィーをコンプリートするにあたってゲームを常にオンライン状態にしておく事が前提となりますが、Death Strandingでは「直接的に他人と協力をする訳では無い」、「リアルタイムで、或いは自身よりも後から他人にプレイして貰う必要は無い」という事です。
極端に言えば、このゲームのサーバーとインターネット環境が活きている限り、「自身が人類最後のDeath Strandingのプレイヤー」であってもプラチナトロフィーを獲得可能です。

何故こんな前置きを書いているのかと言うと、私自身がこのゲームのシステムを「勘違い」していたからです。
このゲームでは「いいね」を獲得していくシステムがありますが、これはTwitter等とは違って9割は自動で「いいね」を獲得出来るようになっています。
発売前のインタビュー等では「他人と相互で《いいね》を送り合う」という話が出ていましたが、プラチナトロフィーを獲得する上ではこの行為は全くやる必要はありません。相互に送り合わなくても「自動いいね」が発動する事と、NPCからも大量のいいねを貰えるので、誰かと同時にやる必要は無い、つまり人類最後のプレイヤーでも大丈夫なんです。
これをTwitter等と同様に「自身が行った行為に後から誰かに評価をして貰う」、そういう物だと私自身が勘違いをしており、結果的に長らく購入を渋る要因となっていました。

他の人に同じ勘違いをして失敗をして欲しくないですし、このシステムを深掘りして説明をされていないような気がするので、ここに長々と綴らせて頂きました。


さて、ここからは本題に入ります。

プラチナトロフィーの獲得には必然的にかなりの時間を要します。技術的に難しい箇所は皆無に等しく★1でも良いくらいですが、至って長丁場である事を考慮して★2とします。

このゲームのお勧めのプレイ方法は、難易度をVery Easyにして、ひたすらにストーリーの攻略に専念する事です。
淡々とプレイをしていてもクリアまでに50時間前後は掛かってしまいます。
ただ長いだけではなく、複雑且つ難解なストーリーで頭脳は常にフル回転状態に陥るので、余計な事は考えない方が良いかもしれません。

メインミッション(指名依頼)とサブミッション(指名なし依頼)がありますが、基本的には常にメインの方だけを受け続け、余裕があれば希にサブも片付けるくらいで丁度良いです。特に時限要素も無くクリア後にいくらでもやり直しが利きます。
加えてストーリーを進行させないと解放されない要素が大量にあります。各所の親密度を上昇させる事で改良型のアイテムを貰える場合もありますが、ストーリーの攻略に置いては頼る機会はほぼ無いです。ですので序盤に無理に抱え込んでしまうよりも、「後でどうとでもなる」くらいの軽い心構えで大丈夫です。


《伝説の始まり》 + 《もはや伝説》
難易度をHardにしないと獲得出来ないトロフィーです。
厄介且つ面倒なのでクリア後にまとめて狙いに行きましょう。


《信頼された配達人》 + 《愛されている配達人》
本編とは無関係な隠し施設が幾つもあります。更に駄々を捏ねてUCAへの加盟を拒否する輩ばかりです。
これもインフラが整ったクリア後にまとめてやってしまいましょう。


《もはやプロ級の探索能力》
幾つかのメモリーチップは、ストーリーの進行度や親密度の影響を受ける、且つメールを全て既読にする必要がある為、最初から出現していません。
「初めに訪れた時には存在していなかったのに60時間後に再び同じ場所に訪れたらメモリーチップが出現していた」という現象に遭遇します。
最初の内は偶々見つけたら拾う程度にして、無理に探さない方が良いです。《愛されている配達人》の獲得と同時進行で狙って行くと丁度良いかもしれません。


以下、特殊なトロフィーな為踏み込んだ解説になります。


《伝説の配達人》
他はさて置き、ブリッジリンクの値だけはオンライン要素となります。
とは言っても身構える必要は一切無く、「ついで」で獲得可能なトロフィーです。
ブリッジリンクの値を上げる方法は至って簡単で、道中に大量に散乱している他プレイヤーの荷物をひたすら拾って納品(委託)をしていくだけです。
先述した通り「自動いいね」のみで稼ぐ事が出来る為、手動でいいねを貰う必要はありません。


《“こだま”それは魂の叫び》
これもオンライントロフィーです。
他人が建てた建設物の近くでタッチパッドを押して呼び掛けを行う事で獲得出来ます。


《慕われる配達人》 + 《人気絶頂の配達人》
一応オンライントロフィーですが、これも先述した「自動いいね」のみで獲得出来ます。
他プレイヤーの荷物を拾って納品する、この行為を繰り返しているだけで大丈夫です。
検証はしていないので不明瞭ですが、常にオフライン状態にしてNPCからのいいねを貰うだけでも充分かもしれません。


《配送ルートの開拓者》
説明にポーターとあるので誤解を招きやすいですが、これはミュール或いはテロリストの縄張り内にいる敵を全員無力化するだけで獲得出来ます。


《善き仲間、それはポーター》
簡単そうに思えて実は意外とややこしいです。
コツは、ポーターを見かけたら近付く前に捨てても良い自身の荷物を手に持ちます。近付いてからポーターへ向かっていいねを連打します。ポーター側から荷物を差し出して来るまで待ちましょう。差し出して来ない場合は失敗です。
差し出して来た場合のみ、ポーターのいる角度とは別の角度にこちら側の荷物を地面に置きます。置いたら即座に△ボタンでポーターの荷物を受け取ります。何故角度を変える必要があるのか、それは△ボタンで誤って自身の荷物を拾ってしまう事を防ぐ為です。
最後にポーターがこちら側の荷物を拾ってくれたらトロフィーの獲得となります。
ポーターは気分屋なので最初の内は何度か失敗するかもしれませんが、諦めずに挑戦して下さい。


最後に回した方が良いトロフィーは、《建設物の匠》、《トップレベルの開拓人》、《君はホモ・ファーベル、物を造る人》の3つです。
カイラル通信量という名の最大建設数の上限がある事、膨大な素材を一気に費やしてしまう事、が理由として挙げられます。
何もかも全て終えて失う物が何も無い、という状態になってから建設作業に勤しんで下さい。


クリアをした感想。
上述の通り「勘違い」から敬遠していたDeath Strandingでしたが、心の底からもっと早くに巡り敢いたかったと思える作品でした。
他人の看板を選別出来ない、マップが非常に見難い、距離が遠いと表示されない上に景色と同化してしまうマーカーの機能がほぼ役立たずと化している、等々不満な要素は幾つかありますが、それらを払拭する程に没頭されられてしまう素晴らしいゲームです。
配達をする事をメインに据え置くという奇抜なコンセプトですが、「どうすればその配達を楽しいものに出来るか」を徹底的に追及したその姿勢はもはや芸術の域に達しています。
これまでに無かった要素をゲームに取り入れる、凡人には想像すら着かない舵取りをする、小島秀夫という男の真髄に触れられた気がします。
時間さえ掛ければ誰にでもプラチナトロフィーを獲得出来るので、1人でも多くの人にこの作品を遊んで貰いたいです。

レビュー

コンプ時間
126時間

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