レビュー詳細

　

「テイルズオブグレイセス」は、2009年にNintendoのWii用ソフトとして発売され、翌年にＰＳ３用ソフトとして後日譚（「未来への系譜編」）を追加した「テイルズオブグレイセスエフ」が発売されましたが、戦闘システムはシリーズの中でも特に評価が高く、後の作品にも大きく影響を与えたとも言われています。
　なお、私自身、Wii版、ＰＳ３版ともにプレイ済みで、ＰＳ３版にあっては、過去にトロコンもしています。

　トロフィーについてですが、ＰＳ３版と全く同じ構成となっていることから、既に攻略情報は充実していますが、リマスター版の特典として、１周目からグレードショップが利用可能で、「経験値５倍」や「スキルポイント３倍」など非常に有用なボーナスが多数存在するため、全て適用させれば、ＰＳ３版より遙かに短時間でコンプできるかと思います。
　また、グレードショップで購入した各項目は、一部を除きいつでもＯＮ/ＯＦＦの切り替えが可能なので、こだわりがない限り、全ての項目を購入して１周目をスタートさせることをオススメします。
　次に注意点ですが、トロフィーに大きく関わる時限要素としては、指定のボス１分撃破と、ラントのサブイベント兼宿屋依頼である「摘んだ花」及び「思い出のハンカチ」のみです。
（細かい時限要素を挙げていけば、チャット閲覧数や宝箱開封数などもあるにはあるのですが、これらは別にコンプできなかったとしても称号が一つ取れなくなるだけで、後述させていただく各キャラ称号１００個獲得にもほぼ影響ありませんので、気張ってコンプを狙う必要もないかと思います。）
　サブイベント２種は、本編ラストダンジョンである「ガルディアシャフト」の攻略を進めてしまうと消滅してしまいますので、絶対に逃さないようにしてください。

　なお、コンプまでのおおまかな流れですが、以下のように進めることをオススメします。
　①グレードショップで全項目を購入してゲームスタート
　②時限イベント（ボス１分撃破とサブイベント２種）に注意しつつ本編クリア
　③本編クリアデータをロード（ラストダンジョン最奥のセーブポイントから再開される）し、ゾーオンケイジを攻略しつつレベル上げ（※１）
　④宿屋依頼全達成（※２）
　⑤タイトル画面から「未来への系譜編」を開始する（④まで進めたセーブデータを選択）
　⑥未来への系譜編ラスボス直前まで進める
　⑦各種作業（エレスポットエナジー稼ぎ・術技使用回数稼ぎ・戦闘回数稼ぎ）（※３）
　⑧未来への系譜編をクリア
　⑨⑧のクリアデータをロードすると本編に戻るので、各難易度でゲームクリア

（※１）ゾーオンケイジ１０階のボスを倒すと、本編のラスボスが強化され、各難易度でクリアするトロフィーの獲得がやや難しくなりますので、不安な方は⑨の後にしても良いかと思います。ただ、グレードショップで購入した「ダメージ２倍」「ダメージ５倍」等を適用させて、「アワーグラス」（一定時間敵の動きを止める）を連投していれば、ほぼ完封することも可能ですので、そこまで気にする必要もないかと思います。

（※２）ゾーオンケイジ攻略前でも宿屋依頼のほとんどを達成することができますが、依頼の後半になるに連れて求められるレア素材は、ゾーオンケイジで結構入手することができるため、わざわざ攻略前に粘って手に入れるよりかは効率が良く、報酬のスキルポイントも無駄になりにくいかと思います。

（※３）作業方法は、個別トロフィーの【エレスポットマキシマム】の項目で解説します。

　ちなみに、攻略サイトとしては、下記サイト様がマップ付きで解説してくださっているためオススメです。

《テイルズオブグレイセス（f＆Wii）攻略 表裏一体》
　https://omoteura.com/tog/



　↓以下、個別トロフィー解説です↓



【アスベルが称号を２０個獲得！】～【リチャードが称号を８０個獲得】
プレイアブルキャラ７名の称号獲得数に応じてそれぞれトロフィーを獲得することができます。
本編クリア後の「未来への系譜遍」で正式に仲間になるリチャードを除き、最終的には全員１００個の称号が必要ですが、各キャラ１４０個以上の称号が存在するため、冒頭でも少し触れさせていただいたとおり、チャット閲覧コンプなどコンプ系の称号は最初から狙わなくても良いかと思います。
コンプ系の称号は、コンプの前に「○個発見した」みたいな下位称号が必ずありますので、それらを獲得できればいいだろう程度に考えておくと良いかと思います。
称号は、普通にプレイしているだけでも本編クリアまでには全キャラ５０個以上獲得できているかと思いますが、１００個となると、意識的な作業が必要になります。
最も単純かつ簡単なのは、術技使用回数系の称号です。全キャラ全術技に称号が２個ずつ（「○○の誇り」と「○○の魂」）用意されていますので、「ラントの裏山」の崖下エリアで、エレスポットエナジー稼ぎと並行して回数稼ぎを行うと効率が良いかと思います。（作業方法は【エレスポットマキシマム】の項目でまとめて解説します）
ちなみに、余談になりますが、未来への系譜編のテロスアステュでは、特定の素材同士をデュアライズすることで入手できる各種彫像を２階にいるヒューマノイドに手渡すと、各キャラになりきれる称号を獲得することができます。
それぞれのキャラに対して、自身以外の６人分（６個分）のなりきり称号が用意されているため、称号を９４個獲得できているなら、ロードを繰り返して各キャラ一気に１００個に持っていけるということになります。
もちろん彫像を作成できる素材を持っていればの話ですが、未来への系譜編をラスボス直前まで進めていれば、各彫像１つは作成できるくらい素材を入手しているかと思いますので、作業時間短縮のために頭の片隅に入れておいて損はないかと思います。


【少年時代編クリア】～【未来への系譜編クリア】
全てメインストーリー進行で獲得することができます。


【ロックガガン撃破】
ストラタ大砂漠で巨大生物の「ロックガガン」を撃破することで獲得することができます。
ロックガガンは、ストーリー進行で「ロックガガン体内」から脱出後、「ロックガガンの笛」を使うことで何度でも戦うことができます。
ロックガガンは、その巨体どおりとてつもなく攻撃力が高く、体内から脱出した時点では全く歯が立たないと思いますので、素直にレベルを上げてから挑戦することをすすめます。
真っ向勝負で勝てない方は、難易度をシンプルに落として、「ダメージ２倍」「ダメージ５倍」等を適用させれば容易に撃破できるかと思います。
ちなみに、Wii版では、ロックガガンを乱獲するレベル上げが有名でしたが、ＰＳ３版からは、経験値が０になっているため不可能です。


【伝説の３人撃破！】
闘技島のマスターズクラス最上階で、ヴェイグ、コハク、リアラの３人を撃破することで獲得することができます。
３人と闘技島で戦うには、下記の条件を満たす必要があります。

①闘技島ノーマルクラス最上階でヴェイグを撃破
　⇒闘技島の宿屋にヴェイグからの依頼が追加される。
②ゾーオンケイジのフロア３でコハクを撃破
　⇒闘技島の宿屋にコハクからの依頼が追加される。
③ゾーオンケイジのフロア９でリアラを撃破
　⇒闘技島の宿屋依頼にリアラからの依頼が追加される。
④３人からの宿屋依頼を全て達成する

※上記①～④の内、１つでも達成できていない場合は、マスターズクラスで勝ち上がっても、ヴェイグ単体と再戦になるだけです。


【大煇星竜撃破！】
ゾーオンケイジのフロア１０のボスである「大煇星竜」を撃破することで獲得することができます。
冒頭でも少し触れさせていただきましたが、このボスを倒すと、本編のラスボスが強化され、各ゲーム難易度（セカンド、ハード、イヴィル、カオス）で本編をクリアするトロフィーの獲得がやや難しくなりますので、不安な方は、これらのトロフィーを獲得してから撃破すると良いかと思います。
ちなみに、ゾーオンケイジのフロア１０に入るには、204,800pt（=売却額204,800ガルド）以上のアイテムを捧げる必要があります。
最も簡単なのは、「○○さ」やカタカナ名の性質を付与したドリームフランジを作成する方法ですが、目標値に届かなかった場合は、＋３～５にした上で熟練化させてあげると良いかと思います。


【ラムダ・テオス撃破！】
ゾーオンケイジのフロア１０のボスである「大煇星竜」を撃破すると、本編のラスボスが「ラムダ・アンゲルス」から「ラムダ・テオス」に強化され、撃破することで獲得することができます。
強化されると言っても、大煇星竜を撃破できるくらいの腕前なら特に問題ないかと思います。


【ジェントルマン撃破！】
各タウンの宿屋依頼を全て達成すると「ジェントルマン」と戦闘になり、撃破することで獲得することができます。
ジェントルマン自体はそんなに強くありませんが、残り最後１つの宿屋依頼を達成した瞬間イベントが発生して戦闘になりますので、事前にセーブしておくことをすすめます。
なお、冒頭でも触れさせていただきましたが、宿屋依頼の内、ラントの「摘んだ花」と「思い出のハンカチ」だけは時限イベントとなっており、本編ラストダンジョンの「ガルディアシャフト」に突入すると消滅してしまいますので、絶対に忘れないよう注意してください。

《参考サイト：宿屋依頼一覧》
https://w.atwiki.jp/talesofgracesf/pages/58.html


【難易度セカンドクリア！】～【難易度カオスクリア！】
各難易度でゲームをクリアすることで獲得することができます。（※上位の難易度で先にクリアしても、下位の難易度トロフィーをまとめて獲得することはできません）
まず１周目の初期段階では、難易度「ハード」までしかありませんので、「イヴィル」と「カオス」を下記の方法で出現させる必要があります。

イヴィル解放条件・・・１周目クリア or ハードで２００回以上戦闘
カオス解放条件・・・・２周目クリア or イヴィルで３００回以上戦闘

わざわざ上位難易度を出現させるためだけに周回するのは、はっきり言って時間の無駄なので、戦闘回数で出現させることを強くすすめます。
なお、後述させていただくエレスポットエナジー稼ぎと並行して行うと効率が良いかと思います。（稼ぎ場所は最序盤マップである「ラントの裏山」なので、難易度を上げても全く影響ないくらい敵が弱いです）
難易度カオスのラスボスはかなり強いので、真っ向勝負で勝てない場合は、「ダメージ２倍」「ダメージ５倍」等を適用させた上で、アワーグラスを連投していれば、ほぼ完封することも可能です。
ちなみに、直前のリチャード戦は難易度不問で、リチャード撃破後のパーティ編成画面で難易度を変更すればＯＫです。


【ビアス１分撃破】～【フォドラクイーン１分撃破】
各ボスを１分以内に撃破することでそれぞれトロフィーを獲得することができます。
当然ですが、ボスとの戦闘は１回限りなので、忘れないよう注意してください。
真っ向勝負で挑むとなると１分以内は難しいですが、難易度をシンプルに落として、グレードショップで購入した「ダメージ２倍」「ダメージ５倍」等を適用させれば、１分どころか２０秒すら掛からないくらいのとんでもない超火力になりますので、こだわりがない限りは、これらを適用させて挑むことをすすめます。
ただし、ダメージの倍化は敵からの攻撃にも適用される点は注意してください。


【エレスポットマキシマム】
エレスポットのエナジーを9,999まで育成することで獲得することができます。
おそらく、本作で最も獲得に時間を要するのがこのトロフィーだと思います。
エレスポットのエナジーは、料理やアイテムを発生させることで少しずつ最大値が成長していきますが、その伸びは非常に微々たるものであるため、本編をクリアして、なおかつ「未来への系譜遍」をクリア直前まで進めたとしても、おそらく2,000程度までしか成長していないと思います。
そこで、効率良く成長させるため、まずは下記のとおりエレスポットにセットしてください。

・みそおでん（料理の中で最もエナジー消費が大きいため、成長も大きい）
・妖精の魔導書（料理で消費するエナジーが半分になる）
・大器の魔導書（料理発生によるエレスポットの成長速度を上げる）
・成長の魔導書（セットしているだけで戦闘終了時にエナジー最大値が少し増える）
・膨張の魔導書（セットしているだけでエレスポットのセット枠を時間をかけて増やす）
・孤独の魔導書（戦闘メンバーがリーダー１人だけになるが、戦闘終了時エナジーが回復する）
・置換の魔導書（戦闘の取得ガルドが半分になるが、それに応じてエナジーが回復する）
・無傷の魔導書（ノーダメージで戦闘勝利するとエナジーが回復する）
・溶解の魔導書（戦闘終了時、持ちきれないアイテムがドロップした場合、自動的にエナジーに変換する）
・瞬撃の魔導書（術技を１回使うたび３０エナジーを消費するが、使用回数が倍でカウントされる）

セットできたら、「ラントの裏山」へ向かい、花畑の誓いの木から崖下エリアへ移動してください。
このエリアは、雑魚敵が無限湧きするため、後はここでひたすら狩りまくるだけです。
また、この作業は、称号１００個トロフィー獲得のための術技使用回数稼ぎと、難易度「イヴィル」及び「カオス」を出現させるための戦闘回数稼ぎを兼ねています。
「みそおでんに加えて、瞬撃の魔導書までセットしたら速攻でエナジーが枯渇するんじゃないの？」と心配されるかもしれませんが、各種エナジー回復系の魔導書の効果が大きく、思ったほど減りません。
特に「孤独の魔導書」は割合回復（１～５％）なので、エレスポットが成長すればするほど大きく回復するようになり、エナジーの補充がほぼいらなくなってきます。
もしエナジーの補充が必要になった際は、「かめにんの笛」を使えば街に戻る手間を省けます。
おそらく全キャラ称号１００個トロフィーを獲得できている頃には、9,000程度まで成長していると思いますので、後は9,500まで粘ってゲームをクリアし、グレードショップで「エレスポット」「エナジー最大値＋５００」「少年編スキップ」を引き継ぎ項目として購入して２周目を開始すれば、即座にトロフィー獲得となります。
ちなみに、２周目プレイ時に、追って来るフェンデル軍兵器（青年期序盤の北ラント道でのストーリーイベント）を利用した放置稼ぎも有名ですが、前述の作業でエナジーはほぼ成長しきっているかと思いますので、よほど成長しきる前に作業が終わりでもしない限りは必要ないかと思います。


トロフィー解説は以上です。
コンプ難易度としては、冒頭でも少し触れさせていただいたとおり、ＰＳ３版と全く同じ構成ではあるものの、１周目からグレードショップを利用できる恩恵は非常に大きく、２周がほぼ必須であったＰＳ３版とは違って１周でコンプ可能となり、時間も大幅に短縮可能となったことから、☆２程度が妥当かと思いました。

ゲームの感想としては、私自身ハードをまたいで３回目のプレイとなりましたが、元から大好きな作品であったため、今回も非常に楽しくプレイすることができました。
テイルズシリーズが好きな方はもちろんのこと、ＲＰＧが好きな方には今でも自信を持ってオススメできる名作ですので、一度プレイしてみてください(^_^)/