レビュー詳細

DARK SOULS 人気
RPG・SRPG 2011年 9月 21日 4756
ver.1.03 2011.10.07時点でのレビュー
(Updated: 2011年 10月 07日)
総評:まじめにやるのがバカらしくなるようなバグ多数でトロフィー獲得難易度はだいぶ下がる。なお、オフラインでもトロフィーコンプは可能。協力プレイはマッチング困難なので、過度の期待は禁物。


非常に評価の高かった前作「デモンズソウル」の続編にあたる作品である。高難易度を売りにしたRPGであるが、実質はほぼアクションである。トロフィーをコンプするには最低でも2周半はストーリーをこなさなければいけない(レア武器をコンプするのに一部ボスのソウルが3つ必要で、そのソウルで強化してくれる鍛冶屋が中盤でないと出てこないため)。
前作はトロフィーをコンプする程度にはやり込んだが、純刃マラソンなんてあったっけ?と思うくらいほぼ忘れた状態でのプレイとなった。

そのような状態で1周目は協力プレイはせずに、隅々まで探索し尽くすプレイスタイルでクリアしたが、今作はフィールドが非常に広汎かつ異様にザコ敵が強く(捜敵範囲が広い+一撃が痛い)、前作以上に難易度は高いのではないかと感じた。
また、シームレスで最初から色々な場所に行けるが、結局は敵の強さからして攻略ルートがほぼ決まっている。がんばって他のルートを進んでも“大王の封印”という壁が突然現れて進めないなんてこともあるので、効率重視なら最初から攻略wiki等を見てプレイすることをオススメする。
2周目の敵は非常に強い。後述するver.1.03におけるバグを利用すればあっさりと進めるが、ふつうにプレイした場合は難易度★4にしてもいいくらいの難しさだと思う。


以上が周回プレイ自体の難易度であるが、この過程でのトロフィー取得に関していくつか注意すべきものをあげていく。

まずはレア武器をコンプしなければならない「騎士の名誉」。この中にはボスの尻尾を切って入手するものや、特定の敵からのドロップでないと入手できないものがある。特に尻尾切りは協力プレイでやると、切らずに本体をバカバカ攻撃して倒してしまう場合もあるので、しっかりと確認してから臨んだほうがいいだろう。

魔法をコンプする「賢者の知恵」「呪術士の絆」「聖女の祈り」などはイベントで死んでしまうNPCもいるため、これもしっかりと管理しないといけない。
誓約関係のトロフィーは誓約するだけでももらえるが、上記の魔法入手のためにランクアップしなければいけないものもあるため、ランクアップするためのアイテムを必要数集めてから誓約するほうがよいだろう(暗月の剣は誓約後に他プレイヤーに侵入したほうが早い)。

最大強化の「~の武器」については、最後の強化に必要な原盤が1周に1~2個手に入れられるが、それ以外で入手する場合はかなりのレアドロップだったり、入手手段がなかったりするので、周回前に取り逃しがないかしっかりと確認したほうがいいだろう。


ここでオンライン関係について触れておきたいと思う。上記の周回プレイをラクにするための協力プレイ、さらには誓約ランクアップに必要なアイテム(復讐の証)を入手できる敵対プレイがあるが、本作はver.1.03の時点でマッチング、戦闘バランス双方に重大な問題がある。

マッチングに関してはそれ自体が難しい。レベルの範囲も影響していると思うし、なぜこのような事態になっているのかよくわからないが、販売された本数と比較しても明らかにマッチングしにくい状況である。アノールなど特定の場所では協力プレイは頻繁に出来るが、ステージによってはマッチングにまったく期待できない場所もある。したがって、本作を購入する際には協力プレイはできたらラッキー、基本的にソロで攻略するという覚悟のほうが良いだろう。
また、敵対プレイは生者に侵入する形で行われるが、本作ではボスを倒しても強制的に生者にはなれず、得られる人間性を使用しないといけないという仕様から、侵入すること自体がなかなか難しい。

戦闘バランスも大変なことになっている。永久に透明で相手プレイヤーがロックオンできなくなる“霧の指輪”がある。ストーリー後半で手に入れることのできる“強い魔法の盾”という魔法は、説明は盾の強化になっているのに使ってみると盾を構えなくとも一切ダメージを受けない無敵状態になれるという魔法(おそらくバグ)であるため、侵入した際にはお互いこれを使ってボーっとお見合いみたいなこともおきる。また、“穏やかな平和の歩み”という魔法でハメみたいなことも可能。これらを知らない初心者を狩るのは非常に容易だが、たいていのプレイヤーは今後対策を講じてくる(相手が使ってきたら同じく使う)なり、マッチングすらままならないオンラインは使わないという傾向になってくることも考えられるので、修正されない限りこれから始めるプレイヤーにとってはオンラインは厳しい状況である。
「暗月の剣」誓約のランクアップに必要な復讐の証は、青い瞳のオーブで侵入して相手を倒せば確実に1つ手に入れられ、これが10個必要になる。侵入以外の方法だと一度に少数しか出現しない敵からのレアドロップを狙うことになるが、現状ではどちらもかなり大変である。


最後に、現段階で最大の問題となっているバグについて。

ひとつは上記のオンライン戦闘バランスで記した“強い魔法の盾”である。オンラインのところで記述はしたが、ストーリー攻略においてもこれを使用することで難易度は非常に下がる。危険な場所やボス敵などでは、これさえ使ってればあとは殴っているだけで倒せる。効果時間や使用回数に制限があるので、敵が固いのを考慮すれば武器の火力が必要になるが、それでも反則すぎる魔法である。

もうひとつは誓約「古竜への道」で得られる竜頭石を利用した無限使用バグである。これを使えばソウルと人間性は実質無限である。1時間くらい放置して溜めたソウルをレベルアップにつぎ込めば2周目など余裕でクリアできるほどである。また、人間性は増えれば増えるほどアイテム発見率があがるため、上記のレア武器ドロップにおいてもかなり有利になる。

この真面目にプレイするのがバカらしくなるくらいの2つのバグが存在することによって、トロフィー獲得に関してだけ言えば、難易度はグッと下がる。個人的には前作は非常におもしろく何度死んでもまた挑戦したくなるゲームであったが、今作は後半になればなるほどただただ面倒くささが際立つゲームと感じたのでこのバグの存在によって大きくやる気を削がれたが、2周目以降のトロフィー取得に関しては時間が大幅に短縮できて非常に助かったと感じた。
ただ、どちらもある程度ストーリーを進めないと使えない。今作でもっとも厳しいのは序盤の戦いであるため、最初からこれを目当てで進めたとしてもある程度のスキルと時間が必要なことを十分に理解したほうがよいであろう。
なお、バグは上記のように有益なものばかりではなく、NPCが勝手に消滅をしたり(進行に必要なアイテムは救済措置がある)といったものもあるので、これにも注意が必要である。発売時のオンライン不具合といい、いったいなぜこんなことになったのか…。


以上のことからバグの存在をどのように難易度に反映させるか難しいところではあるが、ソロでやるなら2周目を考慮して★4、協力プレイのマッチングが改善すれば★3、バグを使っちゃえば★2という感覚である。なお、私は前作「デモンズソウル」は★3という感覚である。
プレイ時間は私は1周目をかなりじっくりプレイして100時間程度だったが、効率重視ならもっと短縮できるし、初めからバグありきで進めて行けば50時間を切ることも可能なように思う。

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