レビュー詳細

アクション 2011年 11月 22日 8269
難しいというより苛立たしい
(Updated: 2013年 9月 24日)
アーカム・アサイラムから引き続いてこちらもプレイしました。
全体的な雑感としては、続編として進化している部分が多く、よくここまで仕上げれたなと素直に驚きました。
しかし、プラチナ獲得あるいはDLC分を含めた100%達成を目指す場合、途端にストレスの塊と化す二面性も備えています。
ですので、それらにこだわらない方にしかこのソフトはお奨め致しません。

・ストーリー関連
ノーマル→ゲーム+の2周で回収しました。
本編自体は、両方の難易度でもさほど難しく感じず、前作のポイズンアイビーや終盤のタイタン&雑魚戦のような厄介なものはありません。
唯一、2周目のミスターフリーズ戦だけ少し詰まりましたが、大体5回以内にはクリアできたと思います。
面倒なドローンはしっかりと屋内に逃げ、ジャマ―は操作モードを控えめにすれば、それぞれ意外と楽に対処できるはずです。

本編でむしろ問題なのは、収集物やサイドミッションといった脇道の部分です。
まずリドラー関連は、リドルおよびリドラートロフィーがひたすら多く、前作と比べ集めるのがかなり大変です。
しかも、それぞれの獲得方法が前作より軒並み面倒くさいので、「これだけ苦労したのにたった一つ…」という疲労感がとても大きいです。
グライドとRCバットラングを多用するものは本当に骨が折れました。

次にサイドミッションですが、こちらもすんなりいかないものが多いです。
特に、現実拡張トレーニングはグライドの調整がかなり鬱陶しかったので苦痛でしかなかったです。
更に、【パーフェクト・ナイト – 2日目】を取るにはサイドミッションも二回行わなければならず、単なる繰り返し以上に疲れました。
救難信号は詰まったらマップを使い、ザズーの電話は困ったら公衆電話の周りをうろついてみましょう。

・チャレンジモード
一言で言うなら、ストレス耐性を鍛えるための苦行です。
とりあえず、このモードの進行役にリドラーを起用した製作者は、「世界のてっぺん」からワイヤー無しレッジ・テイクダウンを喰らって欲しいです。

他の方が仰る通り、今回のコンバットチャレンジは簡単です。
基本的に、ひたすらリダイレクト→攻撃を繰り返し、コンボ数を稼げば規定スコアに楽々到達します。
前作の「ショックと驚き(上級)」のような極悪ステージもなく、またバリエーションも増やす必要もありません。
戦闘関連のトロフィーは【パーフェクト・フリーフロー2.0】のみ意識しないと出しにくいですが、これは隙が大きいウルトラスタンとグランドパウンドのタイミングだけ注意しましょう。

一方プレデターチャレンジは、バットマンに関して言えば前作よりも難しいと思います。
使えるガジェットが多いため、求められるアクションのハードルも高くなり、動画を観てもなかなか上手くいかないことが頻繁に起こりえます。
個人的には、「警察の残虐行為(上級)」「世界のてっぺん(上級)」あたりに苦労させられました。

最も厄介で、かつ面倒くさいのがキャンペーンモードです。
ただでさえ鬱陶しい各種チャレンジを使い回してるだけでなく、リトライ回数制限でそれを誤魔化そうとする姑息さ満載です。
そんなストレス仕様に拍車をかけるのがリドラーのナレーションで、これには本当にイラつかされました。
ひたすらにプレイヤーを煽ってくるあのメガネザルに怒り心頭でした。
リトライ画面で奴のドヤ顔も然りで、本当に、こんな仕様にした製作者の神経を疑います。
話が逸れましたが、攻略的にはチャレンジのそれと各種モディフィアーの組み合わせも踏まえ、動画を参考にするのがオススメです。

前作と比べ、それぞれのトロフィーで求められるスキル的な難易度は低くなっていると思います。
ですが繰り返し強調してきたように、作業感およびストレス的な苦痛度の高さから、前作よりかなり意地の悪い内容となっているのは否めません。
よって、総合的な難易度としては☆4が妥当かと思います。

個人的に、戦闘やガジェット、街や各種機能の発展・拡張といった点では、確かに前作を凌いでいると思います。
しかしその凝り具合から、前作で微かに存在した作業やストレス的な部分も大きくなってしまい、プラチナ獲得においては非常に悪い印象でした。
特に、チャレンジモードにおけるリドラーの鬱陶しさは半端ではなく、にもかかわらず、ゲーム全体では一発しか殴れないため、ストレスが最後まで晴れないままでした。
できるならば、あのメガネザルにひたすらビートダウンを打ち込むサンドバッグモードを実装して欲しかったです。
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